神山檜(ひのき)のカッティングボード

「木のものを使う暮らしがこれからも残っていくように、自分が作ったものを届けられたら。」と話す市脇和江さんは、平成23年に神山へ移住。町の特産品である杉や檜が伐採期にあることを知り、その活用法を探して木工を始めました。山から木が伐り出されると雨や光が入り、山に自生する植物の芽が出て・・・。それは山を育て、川の水量を増やすことにもつながっていきます。

檜には抗菌作用がありまな板の素材に適していますが、市脇さんが注目したのは「耳」と呼ばれる樹皮が付いていた部分。そこを持ち味として活かし、カッティングボードに仕立てました。持ち手の革紐には、町の靴屋さんから出た端材が使われています。

木を使うことは、山を守ること。食卓を彩るカッティングボードは、山の木を次の世代へとつないでいく、バ トンのような一枚です。

山木舎(もくさんしゃ)
市脇和江(いちわきかずえ)さん

平成23年、神山塾(地域滞在型職業訓練)に参加して半年間を神山で過ごしたのち移住。地域にあるものを活かした経済活動を目指して、徳島県立中央テクノスクールで木工を学ぶ。平成29年に「山木舎」を設立し、神山の木を使った物づくりを行なっている。